その5) 「コンシェルジュ」のつもりでやると うまくいくのです。

 

相談をお受けしていると、ご相談者には 2つのタイプがあることに気づきます。 

 

「情報をたくさん持っている方」 

 

「まだ、こころの中の整理ができていない方」 

 

この2つのパターンです。 

 

 

誤解のないようにしてほしいのですが、どちらが良いとか悪いとか そういう問題ではありません。 

 

 

ご相談者の中には、自分の問題の解決方法をインターネットや様々なメデイアで調べたり 

沢山の人に相談したりして、「情報をたくさん持っている方」がいます。 

 

また逆に、どうしていいかわからず 身動きできない状態・・。 

自分の気持ちが整理できない状態の方もいらっしゃいます。 

 

 

学校現場には、 スクールカウンセラー と スクールソーシャルワーカー がいます。 

 

教育相談担当の先生の中には、どちらの先生に相談していいか わからないとおっしゃる先生も 

いらっしゃいます。 

 

 

ここで重要なことが ひとつあります。 

間違って「つなぐ」と さらに ご相談者が混乱するということです。 

 

 

インターネットで様々な解決方法を調べたり、積極的に沢山の人に相談されて 

「情報を沢山もっている方」を、カウンセラーへつなぐと クレームが起こる場合があるのです。 

 

逆に、どうしていいかわからず、自分の気持ちの整理が出来ていないご相談者に 

ソーシャルワーカーが相談にのると ますます混乱する場合もあるのです。 

 

 

もちろん、100%ではありませんが、今までの経験から かなりの高い確率で 

ご相談者が何か納得できない状態で帰られることが多いと感じています。 

 

 

 

 

それは、なぜか ?

 

それは、「カウンセラー」 と「ソーシャルワーカー」 の本来の役割の違いだからです。

 

 

本当に簡単に役割を分けるとすれば

「カウンセラー」の役目は、 「相手のこころの中を整理するお手伝い」が仕事なのです。

 

一方、ソーシャルワーカーの役割は

「情報提供とそれをスムースに問題解決に活かせるようにお手伝いすること」が仕事です。

 

 

そう考えると おのずと この「不満」も納得できるはずです。

 

「情報をたくさん持っている人」は、ソーシャルワーカーの方がうまくいく場合が多く

「こころの整理がつかない人」には、カウンセラーの方がうまくいく場合が多いのです。

 

 

ご相談者の「ニーズ」にあわせて 「つなぐ」。

 

それはまさに「コンシェルジュ」のようなものです。

 

 

 

これは 教育相談の先生にかぎらず、

 

ご相談者に誰かをつなぐ(ご紹介する)場合には、常に意識しなければならない

重要な視点なのです。  (げんき)

 

 

 

 


≪問題解決力がアップするポイント その5≫

 

自分は、「どのような協力ができるのか」を常に意識して、相手に伝える努力をすることが大切です。(げんき)