その43) 「気になる子」がすべて 発達面に問題があるわけではありません。

 

「気になる子がいるのですが、、発達面で何か 障がいがあるのでしょうか?」 

 

 

先生と保護者の方から ご相談をお受けして 園までお伺いすることがあります。 

 

 

 

「気になる」とは 頭の中で こうした流れが出来ていませんか? 

 

 

「気になる子」は  「他の子と何かが違う」 

「他の子は 普通だ」 ということは 「この子は 違うということ」 

「他の子は きちんと発達しているようだ」 ということは 「発達面で問題があるのか」 

 

 

こうしたイメージが頭の中に働いていませんか? 

 

 

よく保育者向けの研修のタイトルに 「気になる子の○○○」のようなタイトルがあります。 

 

研修の内容は、「発達障がい」に関する知識を勉強するものが多いようです。 

 

 

「気になる子」 が 「発達面で少し 他の子より遅れていた」場合も もちろんあります。 

 

 

でも それが 全てではないのです。 

 

 

「他の子とは 違う」 

 

それは 他の子と「入り方が違う」 という場合も かなり多く見られるのです。 

 

 

 

以前、小学校の低学年のクラスを見学させて頂いたときに 

 

多動傾向が強く、じっとしていられない男の子が いました。 

 

 

先生方は 誰もが 発達面に障害がある、多分 ADHDだと思って できるだけ早く 

 

検査をするように 保護者に伝えようとしていました。 

 

 

数日間 しばらく そのクラスを見学させて頂き その子の様子を伺い 仲良くなりました。 

 

ある日 その子と お話させて頂きました。  

 

 

それから うろうろすることは 少なくなり、 座っていられるようになりました。

 

 

 

何をしたのか?

 

「言葉」を 脳に入れただけ なのです。

 

ただ それだけ です。

 

 

 

こどもは どの子もすべて そうですか  「入り方」が 違うのです。

 

それは 「インプット」のしやすさ、入りやすさ、入れ方 の違いです。

 

 

そのことを 「気になる子」の研修の中に入れてあげないと

 

すべてが 発達障害の研修になってしまいます。

 

 

僕は いつも疑問に思っています。     (げんき)

 

 

 


 ≪問題解決力がアップするポイント その43≫ 

相談支援でも何の場面でもそうですが、人は「思ったように」しか見えないのです。

「そう思えば」そう見えるのです。

大人が想像する「子ども像」(イメージ)は 100%正しいわけではありません。(げんき)