その59) 相談を受ける人が持たなければならない たった一つのもの

 

 

「元気先生、 保育相談支援やソーシャルワークのようなものは 大切なことが 

 

沢山あると思うのですが、あまりに多くて 何を気をつけていいか わかりません・・。 

 

一つしか出来ないんですが 何だけ 気をつけたらいいですか?」 

 

 

 

以前、若いソーシャルワーカーの方から ご質問をお受けしました。 

 

 

 

『一つだけ』 

 

 

それでいいと思います。 

 

 

 

 

僕は スーパーバイズする際にも、他の方の相談に立ち会った際にも 

 

実は たった一つのことしか 見ていません。 

 

 

本当に たった一つのこと です。 

 

 

 

それは 

 

「敬意を払っているか どうか」 

 

 

この1点のみです。 

 

 

 

1度や2度 その方の相談に立ち会ったところで 

その方の相談の技術や内容が 本当に理解できるかどうかは わかりません。 

 

誰だって 他の人から聞かれていたり、見られていれば 

 

緊張もしますし、 いつもの自分でなくなる場合もあります。 

 

 

だから 技術面は  あまり 参考にはなりません。 

 

 

 

ただ、 その方が 「相手をどのように見ているか」という部分は 1回でわかります。 

 

 

相手が どんな人であれ 「敬意を払っているかどうか」 

 

そこが 重要なのです。 

 

 

相手が自分より年齢が下であったり、立場が弱かったりすると 

 

人は 「敬意を払うこと」を忘れてしまいます。 

 

 

特に DVの加害者の方やいじめの加害者の方、クレームの多い保護者の方 など 

 

そうした方と対面する場合にも 敬意を払っているかどうか

 

そこが 重要なのです。

 

 

僕は そこしか 見ていません。

 

 

 

「相談支援」のベース

 

それは 「相手への敬意」 だから です。

 

 

どんな立場の人であれ  どんなに問題を抱えた人であれ

 

 

その方を尊敬すること

 

その方を信頼すること

 

その方に対して 大切な人として 丁寧に対応すること

 

 

これが すべて です。

 

 

「相手への敬意」という土台がなければ

 

その上にどんな技術や理論を乗っけたとしても

 

それは 本物では ありません。

 

 

それさえ わかっていれば 何も心配することは ないのです。 (げんき)

 

 


≪問題解決力がアップするポイント その59≫

技術や理論のような知識やテクニックに どうしても目が向いてしまいます。

教科書やテキストに書かれている内容も そうした知識的なものが多いものです。

「すべては人と人の出会い」。 人として大切なことを学ぶことに目を向けましょう。(げんき)