その98) 「褒める」にも 実は 「やり方」があるのです。

 

今、 あなたの目の前に 3歳の男の子が 2人 遊んでいます。 

 

 

 

 

一人の男の子は  おもちゃを触りながら とても嬉しそうに遊んでいます。 

 

 

そして 

 

もう 一人の男の子は  おもちゃで 何かを思いついたようで、 

 

必死で 何かしようとしているのですが、うまくいかないようです。 

 

かんしゃくを出しています。 

 

 

 

あなたが、もし 声をかけて 褒めてあげるとしたら 

 

どちらの子を褒めてあげますか? 

 

 

 

 

細かな点を気にしないとすれば 

 

おそらく  多くの方は   楽しく遊んでいる子を 褒めてあげると思います。 

 

「えらいね、上手に遊べるね。」 

 

「うん、とっても楽しいね、えらいね」   

 

みたいな感じで 褒めてあげるのでは ないでしょうか? 

 

 

その方が なんなく 正しく感じてしまいませんか? 

 

 

 

もちろん、 間違いではありません。 

 

 

ただ、 こうした場面では 自分の中にある「先入観」を取り除いて 

 

じっくりと その子たちを 見てあげる必要があるのです。 

 

 

 

うまくいかずに かんしゃくを出している子 

 

その子をよく見てあげるのです。  

 

 

 

「うまくいかないこと」 

 

 

それは  目の前に「壁」が現れたと いうことです。 

 

 

では なぜ「壁」が現れたのか 

 

 

 

それは 「思いついたこと」を 「形にしよう」としたから です。 

 

イメージして 行動に移したとき 

 

 

人は 「壁」を体験するのです。 

 

 

 

 

もし、 何かを「形にしよう」と 行動しなければ (ただ、思うだけならば)  

 

絶対に 『壁』には ぶつからないからです。 

 

 

 

 

『自ら行動』しなければ 『壁』には ぶつからないのです。

 

 

 

もし、この子の様子をしばらく 見ていく中で

 

 

「何かをやろう」としている、「形にしよう」としている。

 

もし そうであれば

 

かんしゃくを出している、うまくいかないに 関わらず

 

褒めてあげることが大切なのです。

 

 

 

それは 『壁』を乗り越えようとしているから です。

 

 

自分で積極的にチャレンジ出来る子

 

悔しくても 負けずに 乗り越えようとする子

 

 

その子たちは

 

『壁を乗り越えよう』とした時にかけらた 「褒める言葉がけ」の数が

 

とても多かったということが  

 

沢山のお母さん方のお話から 学ばせて頂きました。

 

 

 

相談支援や 大人同士の関係の中でも 同じです。

 

 

『壁』にぶつかっている方こそ 積極的に『褒めてあげること』が大切なのです。(げんき)

 

 

 


 ≪問題解決力がアップするポイント その98≫

相手が「何をしたい」のか、そして 「何を伝えてあげたらよいのか」

この2つを考えることが 相談支援にとって大切な視点です。

「見えているもの」から考える習慣を持つようにしましょう。(げんき)