その123) 「相談にのる」とは 一緒に悩むことではないのです。

 

 

「元気先生、相談にのるって 本当に疲れますよね・・・・」 

 

「できれば 相談はお受けしたくないです・・・」 

 

 

先日 ある先生が とても苦しそうな表情で 正直な気持ちを話してくれました。 

 

 

 

 

 

「相談にのること」 

 

 

それは  「一緒に悩むこと」 ではありません。 

 

 

 

「一緒に悩むこと」は、 ひとつ、ふたつの相談であれば 耐えられますが、 

 

毎日 何件もの相談を受けるとなると とても やってられません。 

 

 

 

僕も もちろん 耐えられなくなります。 

 

 

 

 

「相談にのること」 

 

それは 

 

「一緒に悩む」のではなく、「考えること」なのです。 

 

 

 

 

「悩む」というのは  立ち止まっている状態です。 

 

 

立ち止まっていれば  先に進むことは まずありません。 

 

 

 

「考えること」は 先に進んでいるのです。 

 

一歩 一歩 前へ前へと 歩いている状態。 

 

それが 「考えている状態」です。 

 

 

 

相談者の方と一緒になって 悩むというのは 

 

一緒に 立ち止まっているということです。 

 

 

 

「相談にのる」とは 

 

立ち止まらずに 一歩でも 前に進むように導いてあげることです。 

 

一緒に 悩んで立ち止まることではないのです。 

 

 

 

 

もちろん、相談者の中には 

 

ただ、一緒に悩んで欲しい。この苦しい状態を一緒に感じて欲しい。 

 

そういう思いを持った方も いらっしゃいます。 

 

 

 

相談をお受けする側が 歩こうと手を取ろうとすると 

 

まるで 道端で座り込んでしまう こどものように

 

 

「一緒に座って」と 手をひっぱって座らせてしまう・・

 

 

そんな状況も もちろんあります。

 

 

 

少しの間、一緒に立ち止まることも 必要ですが

 

「さあ、行こうか」と 手をとってあげることが

 

大切なのです。

 

 

 

保育相談支援

 

保育のソーシャルワークという視点だけでみると

 

 

 

こどもたちをうまく導いている先生

 

こどもを うまく 前に進めることができる先生は

 

 

とても相談支援が 上手です。

 

 

 

 

基本は 同じなのです。  (げんき)

 

 

 


保育相談支援を難しく考える必要はありません。

保育者であれば、すでに その「大切な部分」は備わっているのです。

あなたに 不足しているものは 何もないのです。 (げんき)