その184) 保護者に必ず聞かないといけないことは ありますか?

 

「相談の場で、どんな保護者にも 必ず聞かないといけないことは ありますか?」

 

質問のメールを頂きました。

 

 

 

相談の目的は 様々なので、 「必ず」聞かなければならないこと。

 

というものは 特には ありません。

 

 

 

ただ、

 

親子の関係を知る上で 「必ず聞かなければならないこと」は あります。

 

 

 

それは 「時間割」です。

 

 

 

保護者とこどもの 「1日の時間の過ごし方」です。

 

 

その生活時間の過ごし方の中で、どれだけ「同じ時間」を過ごしているか、

 

それは 必ず 確認しています。

 

 

 

単に 一緒にいる時間 ではなく、

 

「同じことを一緒にやっている時間」 です。

 

 

 

 

一緒に 本を読む。 

 

一緒に テレビを観る。

 

一緒にお風呂に入る。

  

一緒にお話をする。

 

 

 

 

この一緒に 「同じ行動」をする時間が どれだけあるか

 

これは 保育の相談支援では 大切なのです。

 

 

 

ただ 

 

「時間の長さ」が長ければいい  と言うものでもありません。

 

 

「同じ行動」をしていても

 

その行動に夢中になって 相手に無関心では意味がないからです。

 

 

 

「同じ行動を一緒にする」中で

 

互いに 言葉を交わして 想いを伝え合ったか どうかが

 

大切なのです。

 

 

 

「同じ時間」をどのように一緒に過ごしているかを 確認することで

 

保護者とこどもたちを どのように支援したらよいか 

 

考える材料にも なるのです。

 

 

こどもも 親も 日々 成長しています。

 

 

こどもは、 家庭だけでなく 保育所や 友達との関係の中で。

 

親も 家庭だけでなく 職場や 友人との関係の中で。

 

 

 

でも 「親子の関係」だけは

 

「親と子で過ごす時間」以外で 育つことは ないのです。 (げんき)

 

 


 

親子で過ごす時間を規則正しくすることは、 こどものこころの安定につながります。

子育ては、「積み上げる」ものです。 毎日 コツコツと貯めていく貯金箱のようなものです。(げんき)