その209)メンタル不調を抱えた保護者の支援について

 

僕の本業は、メンタルヘルス支援です。

 

 

保護者の方だけでなく、先生方、企業内で働く方、小学生から大学生まで

 

多くの方の支援を行っています。

 

 

 

今日は、少しだけ その点について 触れてみたいと思います。

 

 

 

 

メンタル不調

 

 

特に うつ病やパニック障害と診断された 保護者の方を支援する際に

 

僕は、3つのことを 必ず お伝えしています。

 

 

それは

 

①元気な時こそ 面談にいらしてください。

 

②何もやる気がないときは 何もしなくていいです。

 でも、何かしなければならないと不安や焦りがあるときには

 小さな事をいくつも やってください。

 

③元気な時に 自分が安心できる場所を探しておいてください。

 

 

この3つ です。

 

 

 

①不調になると 面談に行く気力がわいてきません。

 

でも、本当は 少しでも 話したい、 聞いて欲しい、 助けて欲しい

 

不安感や寂しさが出るので できたら 人が傍にいて欲しい

 

そう感じてしまうのですが、、

 

でも 動けないのです。

 

 

また不安な状態になった時には 面談をしても その面談に集中することは

 

できません。

 

 

だからこそ、元気で 少し冷静な判断が出来るときに

 

その状態を客観的に話し合ったり、どう対応したらよいかを

 

話し合うことが重要です。

 

 

そのためには、少し元気なときこそ 積極的に話に来てもらっています。

 

 

 

②何もやる気力がわかないのですが、何かをしなければ  そわそわしてしまう。

何かをやっていないと 不安で仕方がない、、

 

そういう時があります。

 

そんな時に 大きなことをしようとすると 不安が高まります。

 

例えば 料理を作ろう、ケーキを焼こう、掃除をしよう と

 

気分を紛らわすためにやろうとするのですが、できないのです、、、

 

途中で 考え事が巡りだし、苦しくなります・・。

 

 

 

そんな時には 「小さなこと」を いくつか やることを勧めています。

 

 

それは 本当に小さなことです。

 

周囲からみれば そんなことと言われるようなこと です。

 

 

○くつを並べる。

○本を並べる。もしくは整える。

○テーブルをまっすぐにする

○トイレの便座のカバーをおろす。

○ゴミ箱のゴミ袋を変える。

 

そんな ものの1分くらい(もしかすると数十秒かもしれません。)

 

そうした「小さなこと」を次から次へと 淡々とやります。

 

考えるような内容を組み入れてはいけません。

 

考えずにできる、すぐに終わる、淡々と進めていける。

 

 

こうした リストを作っておいて、不安や苦しさが襲ってきたら

 

淡々とやります。

 

脳に考える余裕を与えずに 淡々と進めていきます。

 

 

「大きなこと」をやろうとすると 途中でやめてしまいます。

 

 

「不安」に打ち勝つために、「小さなこと」を 次々にやって リズムをつけます。

 

 

終わった後には、「たくさんできたこと」で 達成感はきっと生まれます。

 

 

 

③不安になったとき、 どこか 安心できる場所を探して ウロウロしてしまいます、、

 

でも 不安なときには どこに行ったらよいか 浮かばないのです・・。

 

 

とにかく この場から 離れたい。。。でも。。。 どこに行ったらいいの。。

 

 

そうした「安心できる場」も 元気な時に 話し合ってシミュレーションしておきます。

 

すぐに行けるように・・・。

 

 

不安が襲ってきたときに 「考える間」や「考える作業」を行なおうとすると

 

頭の中にさらに不安が巡ってきます。

 

「考えずに 体だけを動かすこと」

 

「動かせるように 事前に決めておくこと」が大切なのです。

 

 

 

 

メンタル不調時の面談

 

 

それは 元気で判断力のあるとき、気分の良い時に

 

行なうものなのです。(げんき)

 

 

 


 

僕も十数年前に「パニック障害」を体験しました。苦しくて、怖かったです。。

不安が襲ってきたときの乗り越え方はわかりました。それを細かな支援マニュアルにしています。(げんき)