その293) 「身についたもの」は、全て「楽しいもの」なのです。

 

 

先生方が、保護者から受ける相談で やっぱり一番多いのは、

 

 

「こどもたちの行動」 です。

 

 

 

 

 

「イヤイヤばかりで 全くやろうとしません。」

 

「逃げ回ってばかりで 全くじっとしていないので本当に困ります。」

 

「ものすごい力で つねってくるんです。」

 

「かみついた後、笑って逃げるんですよ・・」

 

 

 

こどもたちの色んな行動に 頭を悩ませてしまいますね。

 

 

 

 

でも、、、

 

それがどんな行動であっても

 

 

自然と身について 無意識に行なう行動は

 

 

やはり こどもたちにとっては 全て「楽しいもの」なのです。

 

 

 

それは こどもだけではなく、 大人もやはり同じです。

 

 

 

嫌なものは 身につきません。

 

 

自分にとって 「不快」となる行動、嫌な行動は やはり 身につきません。

 

 

もちろん、不快だけでなく、 辛かったり、面倒だったり、

 

そうした 楽しくないものは 身につかないし、続かないものです。

 

 

 

 

こどもたちの「大人を悩ませる行動」も

 

それが 無意識に身についているとしたら

 

やはり そこには 何らかの「快」があるのです。

 

 

 

 

 

かみついたり、つねったり、走り回って逃げたり

 

もしかすると その「行為」自体には 「快」はないのかもしれません。

 

 

でも、、

 

その「行為」を行なった後の 保護者の対応や先生の対応が

 

こどもにとっては 「快」なのかもしれません。

 

 

 

「やめなさい」といいながら 追いかけて 捕まえて

 

思い切り 耳元に顔を近づけて 「どうしてそんな悪いことするの?」

 

 

そう 言われたとしたら

 

これは こどもたちにとっては とても 嬉しい 「快」そのもの だからです。

 

 

 

 

こどもたちの行動を「強化」する強力な因子

 

 

それは 「スキンシップ」です。

 

 

 

「個別的」で 「身体的」な 関わり 

 

 

この2つは こどもたちが 一番 嬉しく 求めているものです。

 

 

 

 

悪いことをした後で

 

追いかけて 捕まえて そして 抱きしめられたら

 

 

それは まさに 「個別的」で「身体的」な 「快」の関わりなので

 

こどもたちは やっぱり また そうして欲しくて

 

何度も やってしまいます。

 

 

 

そんなに楽しくて 嬉しいことを引き起こす「行動」は

 

やはり 自然に 求めて 身についてしまうのです。

 

 

 

 

 

こどもたちの大好きな 「個別的」で「身体的」な関わりを

 

悪い行動をした時でなく、

 

良い行動をした時に 行なうだけでも

 

 

こどもたちの行動は 意外と早く 変化するものです。 (げんき)

 

 


 

こどもたちにとっての最高のご褒美は、やはり

「その子だけ」を見つめて にこやかに笑顔で 少し触れ合えるような関わりなのです。(げんき)