その315) 「時間割」を作れば、こころの負担はかなり減るのです。

 

「元気先生、メンタル面で不調を抱えた保護者の方に アドバイスをしたいのですが

 

何か 良いアドバイスはありませんか?」

 

 

 

先日、研修の後に、保育士の先生から ご相談を頂きました。

 

 

 

 

僕のところ(親と子のメンタルヘルス研究所)では、

 

ご相談にいらした 不調を抱えた保護者の方に 

 

必ず 最初に作ってもらうものが あります。

 

 

 

それは 『時間割』です。

 

 

 

一番 最初にやることであり、もっとも 大切なことは 

 

『生活のリズム』を整えて パターン化すること なのです。

 

 

 

特に メンタル不調を抱えて 子育てをされている保護者の方には

 

こどもたちの『時間割』も一緒に 作ってもらっています。

 

 

 

 

不調を抱えて 身体が動けなかったり、 不安で何も やる気が起きないとき

 

 

そうした状況になると 子育てどころでは なくなってしまいます。

 

 

 

でも、自分の体調には関係なく、こどもたちの生活の用意は行なわなければならず、

 

こどもたちも 待ってくれません。

 

いつ 、そうした「不調」が訪れるかは わからないのです。

 

 

 

 

 

でも、「不調」になるきっかけ

 

実は ある程度は予測することが できます。

 

 

 

それは 「イレギュラー」です。

 

 

 

「いつもとは違う」状況が 一番 不調を起こしやすいのです。

 

 

 

そのためには、「例外」をなるべく 少なくする必要があります。

 

 

 

そこで 大事なのが 「時間割」なのです。

 

 

 

「習慣」は 苦痛や不安を和らげる 最良の方法 です。

 

 

「いつもどおり」という 「自分で自分の生活をコントロールしている状態」を

 

いかに感じることができるかが、 大切なのです。

 

 

 

 

いっぺんに 1日全部が 「時間割」どおりに進むことは ありません。

 

 

まずは、「朝の30分だけ」 「帰ってきてからの1時間だけ」 など 

 

 

少しずつ 「時間割」を固めていきましょう。 (げんき)

 

 

 


時間割を作った保護者の方は、「昨日は一日調子が悪かったです・」とは言いません。

「昨日の朝の時間と夕方の時間が駄目でした」とおっしゃいます。

実は、一日中 調子が悪いことは少なく、ある時間帯などに限定していることも多いのです。

その調子の悪い時間をさぐって、その前後にある出来事やきっかけを面談で話し合っています。(げんき)