その321) 「良い場面」を見せる方が はるかに効果が高いのです。



昨日は、夕方から 「デンマークの精神保健福祉」の勉強会に参加してきました。


デンマークの女性の社会保健介護士(社会福祉士と介護福祉士の中間のような)


の方の2時間くらいの講義が通訳つきであり、とても勉強になりました。




その中で、「マアテ・メオ・メソッド」という オランダの方が作られたメソッドが

紹介されました。



もともとは、自閉症のこどもたちのためのトレーナー用のトレーニングに使われて


いたようで、昨日は認知症の高齢者の方のトレーナー向けの内容でした。




内容は、 「いい場面を撮る(動画)」 といったものでした。




10分から20分くらい トレーナーと利用者の関りを撮影し、その中で


これは 良いという場面を抜き出す。(10秒から30秒程度)



それ以外の部分はカットして編集し、その映像を 他のトレーナーが見て学ぶ。


それを3回から5回くらい繰り返して、さらに良い場面が撮れたら


また カットして編集して それを見て学ぶという内容でした。




これは あくまでも 「職員の教育用」のようでした。





実は、僕も これと 同じような方法を セラピーで採用しています。



ただ、僕の場合は 「職員の教育用」ではなく、 


あくまでも こどもたちに「見せる」という目的 です。





こどもが まだ上手に出来ていないことや うまくできないことが


あったら  なるべく それを行なっている場面を 動画で撮影します。



そして 「うまくいった」と思える場面を 


同じように 「カット」してそれを こどもたちに見せて


うまくいった場面を共有し、褒めるという 方法を取っています。





こどもが 何かを行なって うまくいった時に


もし、そこで 親や先生が 褒めてくれたとしても



実は、 そのこと自体に ピンときていないことの方が 多いのです。





褒めてもらったから 嬉しいのは もちろん ですが、


実は  それを もう一度 「再現する」ことが できるかは


また 別の問題なのです。





そうした時に、 「ほら、みて!上手にできているよね、凄いよね」と


自分が上手に出来ている姿を見せてあげると


それを 本当に嬉しそうに眺めながら しっかりと イメージを焼き付けています。



そうすると 断然 その良い行動は、『再現性』が高くなるのです。





よく、悪い行動をしている場面を撮影して、


その場面を見せて 注意されているのを 見かけることが ありますが、



これは  全く その逆の方法です。





「うまくいっている自分の姿を見る」ことは


スポーツ選手を始め、たくさんのイメージトレーニングでも使われています。




見せてあげるとすれば


「うまくいった場面」「良い場面」に しましょう。 (げんき) 



大人になると 自分の姿を動画で見ることは少し 照れくさく、恥ずかしいですが、

こどもたちの場合は、最高の興味ある「素材」なのです。(げんき)