その333) 保育者は、ほとんど毎日 「相談支援」をやっているのです。



保育士の先生方とお話する機会があると 


僕は 必ず こう伝えています。



「保育士の先生ほど、相談支援が 上手な方はいませんよ。


ほとんど毎日のように こどもたちに対して 相談支援を行っているのですから。」




もしかすると


カウンセラーやソーシャルワーカーよりも 


「相談支援」が上手なのかも しれません。




「相談支援」とは 


一見、 「相談ごとにのって、解決をサポートする」のように見えます。



確かに、そうした部分もあるのですが、


本当の「核」となる部分というのは  これとは 少し 違ったもの なのです。





それは 『意識化』させる ということです。





いつも、研修の際には 僕は 磁石で貼りつく 「貼りもの」でご説明するのですが、



「相談支援」の「核」となる部分



それは 「自分の感情と行動」に気づいてもらうこと なのです。




今、自分は どういう感情を抱いていて どうしたいのか、どうしたかったのか


それに 気づいてもらうことが 「相談支援」の場 なのです。





そのために、相手の『感情』や『行動』を認めること が大切なのです。



「その気持ちは本当によくわかります。だから そうした行動に出るのもよくわかります。」



相手の『感情』を認めて、受け止めながら


相手の『行動』も認めて 受け止めること。




そうすることで はじめて 相手は 「自分」に気づきます。




この「気づき」こそ、 「相談支援」の成果なのです。






保育者は 毎日 この「意識化」を行なっています。



おもちゃの取り合いで、泣いてしまった子に 話しかけるとき



「おもちゃ取られて、悔しかったんだよね、怒ったんだよね、、わかるよ、先生。


だから、悔しくて、おもちゃ箱を蹴ったんだよね。うん、わかるよ、先生」




こうやって、こどもの『感情』を見つめて、 こどもの『行動』を認めてあげるのです。




そうすると、その子は、安心しながらも


こころの中で


「ぼくは くやしかったから、ないているんだ。 くやしかったから けったんだ」


そうやって、「意識」しているのです。



そうやって、その子の『感情』と『行動』を認めたうえで、はじめて


「でも、やっぱり、おもちゃばこ 蹴ったら 駄目だよね。危ないもんね。」


そうやって、こどもの「こころ」に届けているのです。




これが 「こころを育てる」ということです。





実は、これと同じプロセスを行なう支援こそ、「相談支援」なのです。





保育者は、


「相談支援」や「ソーシャルワーク」を難しく考える必要はありません。





なぜなら ほとんど毎日 意識せずとも やっているのですから。(げんき)



  保育者が、ソーシャルワーカーであるか、ないかは それほど重要ではなく、

  そもそも「ソーシャルワーク」そのものは 特別なものではないと気づくことが大切なのです。(げんき)