その354) 保護者支援とは、「皿回し」のコツを教えることです。



「保護者支援」



そう、聞くと なんだか 保護者対応に困っている・・・


保護者支援は 難しい・・・・


どうしても そういうイメージを描いてしまうものです。





でも、、、


本当は 「うまくいっていること」の方が 圧倒的に多いのです。


保育者と保護者というのは、基本的には コミュニケーションは取れているのです。





保育者と保護者が もっとも コミュニケーションが取れている状態


それは、 「同じ視点を持っている」時 です。



保育者と保護者の視点というのは、 実は「同じ」 なのです。



それは 「皿回し」の視点 です。




たくさんの皿を回す、「皿回し」の場面を 一度は見たことがあると思います。



周りから 見ていると 「よくも あんなに同時に 回せるなあ・・」と感心してしまいます。



でも、 コツは いたって 簡単なようです。



「止まってしまいそうな皿」 を見つけて 回すこと です。



うまく回っている皿は、 安心していて 良いのです。





「保育の場面」というのも 同じです。



こどもたちの全体を見ながら、 元気よく 楽しく 遊んでいる子たちは


安心して 見守り、 元気がなかったり、喧嘩をしている子たちには、


仲良く遊ぶように 声をかけ 促します。





保護者も 同じです。



家に帰ってからの「家事」の場面では、 洗濯物をたたみながら、お湯をわかしたり


こどもの着替えを横で見守りながら、 今日あった出来事を話します。



やかんのお湯が 沸騰して 「ピー」っと鳴ったら 台所に行って火を消します。





保育者も保護者も いくつもの視点を持って 動いているのです。






保育者が保護者へ アドバイスして


最も 保護者から 喜ばれること。




それは 「その子が元気になる方法」を伝えること です。




こんな時には、こうしてあげると


本当に 嬉しそうに 楽しく 過ごせますよ。



そうした「方法」を伝えてあげること です。





それは 今にも 止まってしまいそうな「お皿」を見つけて、回し


また 勢いよく 回転させる「コツ」を教えてあげることと


実は 同じなのです。  





保育者それぞれが持つ 「こどもたちを喜ばせるコツ」



「これ」を 保護者は 知りたいのです。





「保護者支援」とは 常に「保育」の中にあるもの なのです。 (げんき)





      こどもたちを元気にし、笑わせ、自分自身も大いに保育を楽しんでいる。

      そんな先生が 「保護者とうまくいかない」 はずはないのです。 (げんき)