その382) 「悩み」は、「書き出す」ことで軽くなるのです。



「先生、私 ちょっとした事でも 頭から離れずに悩んでしまいます・・。」



・さっきの一言が頭から離れずに集中できない。


・気になって気になって仕方ない。


・ちょっと悩みが増えると すぐにパニックになってしまう。


・くよくよと失敗したことを考え込んでしまう。



「こんな癖は どうやったら治りますか?」





保育士の先生だけでなく、保護者の方からも


こうした 相談をよく受けることが あります。






こうした事を 「癖」や「性格」「性分」などと


一言で くくってしまっては、 それ以上 どうすることもできません。




それでは、単に 「あきらめて」「仕方がない」 になってしまうので、


また、同じ考えに 悩まされてしまいます。




急には、変われなくても 徐々に 悩む回数を減らしたいものです。





ただ、、誤解のないようにして欲しいのですが、、、



悩んでもいいのです。


くよくよしてもいいのです。


不安になってもいいのです。




この事は 悪い事でもなく、人が生きていく上で当然あるもの なので


何も 「問題はない」のです。





「問題」なのは、「時間」なのです。




「今」は、「その時間」ではないのです。







小学校の教室に入って、こどもたちの様子を見ていると



2時間目の「体育」の時間の失敗を


次の時間の「国語」の時まで ひきずっている子もいます。



こどもは、基本的には あまり引きずることは ないのですが、、



よほど、悔しかったり、恥ずかしかったりすると、


そうした「感情」が強く残ってしまい、 どうしても 離れなくなってしまいます。




そんな時に、僕は いったん その子に 向き合ってもらうことにします。



「ここに、さっきの悔しかったこと書いてみて」 


そう言って、 1枚のカードに 思いを書いてもらいます。



もちろん、書いてもらうのは、「悔しかった」などの「感情」です。



そして、書いてもらったら、 


「ありがとう。じゃあこれは 先生が預かっておくね。これは後で話そう」



そう伝えて、そのカードを回収します。



その「感情」をいったん、 こちらでお預かりするのです。






すると、不思議なくらい スッキリして 授業に集中します。





「感情」というのは、こころや頭で保管してはいけないのです。


「感情」は、 まず 紙に書き出して 自分の外に出す。


それを いったん、誰かや、どこかに 預けておくこと。


いったん 手放すことが ポイントです。



「感情」は、後回しでいいのです。



「後で考えよう」 そうやって 書き出した紙を 自分から切り離しておくのです。





すると、「あっ そういえば、紙に書いていたなあ」と気づいて


その紙を見た時には、 すっかり 気分も落ち着いているものです。




「感情」から逃げることは できません。


でも、、「後回し」には できるのです。




いったん、ほったらかしにしておいて


思い出して、気づいて 戻ってみると


もう、いなくなっている。




残ったのは、『感情』が残した 「置き手紙」だけ なのです。 (げんき)








 嫌な感情は 「書き出す」ことで、切り離す。

 嬉しい、幸せな感情は、大事に「こころ」にしまっておくこと。これが「幸せを感じれる」方法なのです。(げんき)