その437)全てを「コミュニケーションの問題」にしない。



「職場で、うまくやっていけない・・・・」


「どうも仕事が 自分にあっていない気がするんです・・・・。」


「最近、周囲とも かみ合わないんです・・・。」




そうしたご相談を受けると



相談を受けた側は、


「それは 職場の人間関係の問題ですね・・。」


「職場のコミュニケーションの問題ですね・・。」と、





どうしても、、、


最初から 「コミュニケーションの問題」と 決めてしまいがち です。





もちろん、そうした問題であることが多いのですが、、


そうした相談の中には、少なからず 「チャンス」も含まれているのです。





こどもたちを例にとってみると



こどもは、すぐに大きくなります。



去年、買ったTシャツが、今年になると 小さくて、ピチピチになって


きゅうくつになることは、よくあります。


身体が大きくなって、もう、そのTシャツでは 小さすぎるのです。



そうなったら、もう脱ぎ捨てて、新しいTシャツに着替えるはずです。



親も こどもが大きくなることを分かっているので、少しだけ余裕のある


身体より大きなサイズを買うのですが、それでも 小さくなってしまうのです。





「小さくなる」ということは、自分が「大きくなった証拠」です。


より大きなものに着替えることは、自然の流れなのです。


これが 「成長」です。





「成長すると 合わなくなる」のです。




実は、これは「仕事の場」でも いえることです。



自分が成長したことで、今まで ぴったりだと思っていたものが、

窮屈に感じて、あわないと感じるのです。




それが 時に「周囲とかみあわない」という思いになるのです。


これは、紛れもなく 「成長」した証拠なのです。



転職を勧めたり、他の部署への移動を 勧めたりすることは ありませんが、


そうした場合は、「人間関係」ではなく、「自分の能力」の棚卸しを提案しています。





「人間関係の問題です。コミュニケーションの問題です。」と伝えるのか、


「もう一度、ご自分の能力の棚卸しをしてみてください。」と伝えるのか、



そこを しっかりと見極めて アドバイスできることが「キャリアカウンセリング」です。





では、どうやって それを見極めるのか



それは、「相談内容に他人への不満があるのか、ないのか」



それが 1つの目安 です。






『他の人とは、特に何か ぎくしゃくしているわけではないんです。


以前は、少し 自分には出来るだろうか、大丈夫だろうかと、手に余るくらいだったんですけど、


今は、なんともいえない、窮屈さや、これでいいのだろうかと、かみ合わない、ジレンマが


あるんです、、、どうしたらいいでしょうか??』




こうした相談内容でしたら、


そろそろ Tシャツが小さくなった のかもしれません。(げんき)






 小さいTシャツを着ていると、周囲の人たちは、似合っているよと言ってくれます。なぜなら

 自分が変わると、不安を生み出しますが、他人が変わると、怖れを生み出すからです。(げんき)