その466)「覚え方」は教えてくれても「忘れ方」は教えてくれない。



あるご相談者の方から こんな相談を受けました。


「どうしても、、、忘れることができません、、。くやしくて くやしくて、、


どうやったら 忘れることができるのでしょうか、、教えてください。」






「忘れ方」


これは こどもの頃から 教わった記憶が あまりありません。




こどもの頃から 僕らは 「覚え方」は 教わってきました。



文字や漢字。


算数などの公式。


歴史の年号。


さかあがりのやり方


勉強だけでなく、生活習慣についても  何度も何度も練習をして覚えてきました。




でも「忘れる」ということには 非常に ネガティブなイメージを持っています。



忘れ物


「もう 忘れたの??」


「記憶力が あまりよくないね、、」




「忘れること」に対しては、こどもの頃から どうしても ネガティブなイメージが出来て



無意識のうちに「忘れてはいけない」。そう、思っているのかもしれません。




本当は、「覚え方」だけでなく 「忘れ方」も教えてあげる必要があるのです。





僕のところでは、「忘れる」ためのセラピーも行なっています。


その中身を少しだけ ご紹介したいと思います。




僕は、お話を伺うときにその方のお話を、「カード」に記入しています。


面談室の写真。

いつも使っているカード。



100円ショップで売られているような、名刺サイズや情報カードのようなものです。




そこに 「楽しかったこと」もそうですが、「嫌なこと」や「悔しかったこと」も


その方がお話されるのを聴きながら、 1枚のカードに 1つの「思い」を書き出します。



テーブルの上には、ずらりと 「カード」が並びます。


そして、その「カード」を1枚1枚 取り出しながら それについて話し合います。


そのテーマについて ある程度 話終わったら、1枚ずつ、テーブルの上から 消していきます。



「このカードを良くみてくださいね。じゃあ 消しますね。」



そうやって テーブルから 「カード」を消します。



その際に、お願いしているのは、 「カード」を見ずに テーブルを見てもらうことです。



そうやって、1枚1枚消していき、最後には テーブルには 何もなくなります。




その際のポイントは、「ゆっくりと手に取って外す」という感じではなく、


サッと、ものすごいスピードで テーブルからはじき出すといった感じです。





もちろん、自分ひとりで 行なうこともできますが、


ただ、誰かに進めてもらうほうが 効果はあります。






「忘れる方法」



それは、その「嫌な情報」に「消えた」という情報を加える必要があるのです。



「忘れたい」と思っても、脳には、それが「消えた」という情報はありません。



「脳」に「消えた」という情報を、セットで伝えること。



これが、「忘れる方法」です。





よく、昔の彼氏からもらったバックを売ったり、写真を燃やしたり、


そうすると、スッキリすることが あると思います。



それは、「消えた」という情報を「目」で確認して「脳」に伝えたからです。


「脳」が「消えた」と判断した情報は、今度は 思い出すことが難しくなります。






いじめにあっていた 小学生の男の子から いわれました。


「元気先生は 消しゴムみたいやね。」




そうなんです。僕は 「消しゴム」なんです。(笑)  (げんき)




 

 久しぶりの更新となりました。お盆は、1日もお休みがなかったので、、、

 昨日は、1日 ぐっすりと眠っていました。今日から今月後半からの研修に向けて準備します。(げんき)