その534)「相談」とは「仕分け」作業なのです。



保育者研修の中で、ご質問を頂きました。


「保護者からの相談を受ける際に、どういう風に話を進めていけばよいのか、、


何か、コツみたいなものってありますか?」





「相談の進め方」についてのご質問です。






まずは、「相談」の目的から 考えてみたいと思います。





「相談」には、2つのパターンがあります。



一つは、「話したい」という思いを実現する『場』です。



とにかく話して、スッキリしたい。 そこで答えが得られなくても構わない。



ただ、ただ、話を聞いて欲しい。 そうした「話したい」思いを実現する『場』です。



ここで、必要なのが、『傾聴』の技術 です。





そして、もう一つのパターン。


それは、『問題を解決すること』がメインの「解決」のための『場』です。




とにかく、このままでは壊れてしまう。このままでは、危険や不安が増幅する。


そのためには、1歩でも前進しなければならない。


なにかしら納得できる「前に進むための1歩」。これを手に入れるための『場』です。




この「相談」で必要な技術は、『課題設定力』になります。





一つ目の「話したい」という思いを実現する『場』では、



相談全体の流れや進行は、ご相談者の流れに任せて、進めていきます。



話したい内容を、ただただ、聴いていくことが大切です。




ただ、もう一つの「問題解決の場」としての相談の場合は、



こちらが流れを作って、進行していきます。



あくまでも、支援者の方が「全体の流れ」を作り、導いていくのです。





その際に、必要なもの。  それが「仕分ける」作業です。



何を仕分けるのか。




「自分でコントロールできるもの」と『自分でコントロールできないもの』



この2つを分けるお手伝いを行なうのです。




これが「課題設定力」を支える、重要な技術なのです。





自分では、どうしようもないこと。 考えても仕方のないこと。



これは、『スパッと』切り離してしまいます。




なぜ、問題が解決しないのか。



それは、この『自分でコントロールできないもの』に囚われてしまっているからです。



そうすると不平と不満にあふれ、堂々巡りを繰り返していきます。




問題を解決する方法は、実は シンプルです。



「自分でコントロールできるもの」だけをやること。




これが「解決方法」なのです。



そのために、話の中で「仕分け」を行い、いらないものは捨てていくこと。




そうすることで、はじめて課題が設定されるのです。






「相談」にこそ、実は「断捨離」が必要なのです。  (げんき)






 悩まない人というのは、「捨てる」のが、上手い人です。

 悩み癖のある方には、部屋の掃除やモノを捨てる習慣を持つというセラピーを行なっています。(げんき)