その536)「型を外して並べ替えること」が必要なのです。



保護者からのご相談をお受けしていると こんなケースが見られます。



これは、どちらかに原因があるとすれば 「保護者」の方である。



といったケースです。




逆に、保育者から保護者の件で 相談をお受けしてみると



これは、どちらかに原因があるとすれば 「保育者」の方である。



というケースも もちろん あります。





基本的に「○○だから 良い」 「○○だから 悪い」というものは存在しません。





警察だから正しい。  先生だから正しい。  ○○だから 正しい。



そうした「思い込み」は あまり役に立たないのです。





僕は、スクールソーシャルワーカーとして学校現場に入った際に



ケース会議に参加する中で、よく



「このケースは、本当に保護者に問題があるのか」



そう、疑問に思うことが 多々あったことを覚えています。





人というのは、話せば話すほど、その「思い込み」を強くしていきます。




『あの人が悪い』



そうした話で盛り上がれば、盛り上がるほど その「形」が出来上がっていくのです。






ソーシャルワーカーが 最初にしなければならないこと。




それは 「型を外して並べ替えること」です。




「型を外すこと」。これが 最初の仕事なのです。





一旦、このケースに関わる人の役職も年齢も 立場もすべて 取り外します。



すべて、フラットな状態にし、「○○だから」というものを全部取り除きます。





この状態を作ってから、 ケース会議であれば、「ケースの資料」を読みます。



このプロセスをやる前に、ケースの資料を読むことはありません。





そして、一つずつ 登場人物を並べ替えていくのです。



チェスや将棋や囲碁のように、頭の中にある台の上に並べていくような感じです。





「ケースの資料」というものを 無条件に読み込んでしまうと



その文章の流れの中に自然に入ってしまいます。




それは「文章」というのは、書いた人の「流れ」が存在しているからです。



だからこそ、「型を外してから読むこと」が大切になります。






本当に、保護者に原因があるのか。



本当に、先生に原因があるのか。



本当に、この人に原因があるのか。




そこを流されずに 読み取ることができるようになって



はじめて 本当の意味での「問題解決」の提案ができるようになります。






「思い込み」と「支援」。 実は 相性が悪いのです。(げんき)






 「思い込み」や「しがらみ」のようなものを取り外すためには、「自信」と「誇り」が必要です。

  これが「専門職」としてのアイデンティティを支えるものなのです。(げんき)