その545)虐待に対応する前の「考える手順」を身につけておくことです。

 

 

保育士の先生から質問のメールを頂きました。

 

「虐待の疑いのあるケースに出会ったとき、どんな風に考えたらいいでしょうか?

 

気になりはじめると、どんどん嫌な想像をしてしまいます。教えてください。」

 

 

 

こうした思いをお持ちの先生方は、きっと多いのではないでしょうか。

 

 

 

メールの内容からは、具体的な問題がわからなかったのですが、、

 

「考え方」、「考える手順」は、どのケースも同じなので ご紹介したいと思います。

 

 

 

 

「自分の問題」ではなく、

 

 

「他者の問題」を考えるとき

 

 

相談支援については、すべてそうですが、「考える手順」というものがあります。

 

 

 

それは 「全体」→「要素」→「関係」→「分析」 という手順です。

 

 

 

問題は、この順番に考えていくのです。

 

 

 

「全体」

 

まず、そもそも この問題はいったい何の問題なのか? 何がどう問題なのか?

 

問題の「全体」を捉えます。  

 

このときに マインドマップのように あらゆるもの、思いつくものを全部書き出します。

 

僕は、これをすべて「カード」を使って書き込んでいきます。

 

 

そして、

 

 

「要素」

 

この「全体」を各「要素」に分解します。 書き出したカードを「ジャンルごと」に分けます。

 

例えば「こどもの行動」「母の行動」「父の行動」 など 

 

 

「関係」

 

一つ一つの「要素」の関係を考えます。

 

それぞれの「要素」がどのような関係性をもっているのか、相互作用しているのか

 

僕は、書き出した「カード」を並べ替えながら関係を考えていきます。

 

 

 

 

そして、ここまでのプロセスを経て、はじめて

 

 

「分析」

 

「情報」を集めて、分析します。

 

その際には、情報を集めるための「目的」と「目標」を明確にします。

 

 

 

 

 

「どのように考えたらよいか」とは、

 

 

「情報」を集めてから「考える」のではなく

 

 

「情報」を集める前に「考えること」が 大切なのです。

 

 

 

 

「考える」→「情報を集める」→「考える」

 

 

これが、「分析」です。

 

 

 

「情報を集める」→「考える」だけでは、「分析」ではないのです。

 

 

 

 

しっかりとした「分析」の後に 具体的な「対応」が決まります。

 

 

「考える手順」というのは、常に 標準化しておくことが大切なのです。(げんき)

 

 

 

 

 「虐待ケース」に気づいたら、60分の時間をつくりなさい。そう伝えています。

 悩んだり、不安になるのではなく、まずは「考える時間を作ること」が先決なのです。(げんき)