その574)「しあわせな時」には思い出さなくていいのです。

 

 

 

先週、保育者研修の中で ご参加頂いた先生から ご質問を頂きました。

 

 

「支援をする人の心構えというのは、色々あると思うのですが、

 

 

先生は、どういう部分を大事にされていますか?」

 

 

 

とても 難しく 深い内容のご質問でした。

 

 

 

 

この答えは 実は とっても、、難しいのですが、、

 

 

簡単に 一言で お答するとしたら

 

 

 

「しあわせな時には 思い出さなくていい」   です。

 

 

 

「しあわせな時には 思い出さなくていい存在」

 

「しあわせな時には 忘れられている存在」

 

 

僕は、そこを目指していますし、大事にしています。

 

 

 

ただ、裏を返せば

 

 

本当に苦しいとき、 もうすべてを捨ててしまいたくなったときに

 

 

「頭の中に 浮かんでくる存在。」

 

 

「思い出される存在。」

 

 

 

 

そういう存在になれるように 

 

 

考え、動いています。

 

 

 

 

これは 文字で書くと簡単そうですが、、

 

実は 本当に 難しいことなのです。

 

 

 

 

 

人は 本当に追い込まれたり

 

苦しさから逃げ出したい、楽になりたい、、

 

 

 

そう 思ったときに

 

「人を思い出すこと」は できないのです。

 

 

 

 

大切な人を思い出したり、

 

助けてくれる人を思い出したり

 

 

 

それが できなくなるのです。

 

 

 

 

僕も 自分の人生の中で それを体験したことがあるのですが、

 

 

 

本当に苦しいときに

 

大切な人や信頼できる人を思い出すことは

 

本当に難しいことなのです。

 

 

 

 

今の僕自身の活動を支えているのは、自分が体験した経験があるからです。

 

 

 

目の前の人が本当に苦しくなったときに

 

「絶対に思い出してもらえる存在になる」

 

 

そこを「支援」の「核」としています。

 

 

 

「しあわせな時」には 思い出さなくていいのです。

 

 

 

 

本当に苦しいときに 「思い出される存在」になること。

 

 

それを受け止められる「覚悟」を持てるかどうか

 

 

そこも 常に自分自身に問いかけています。

 

 

 

「支援」というのは、「応援する」部分よりも

 

「支える」部分が大切なのです。(げんき)

 

 

 


 

 「覚悟をもった支援者」というのは、医療の現場や教育の現場、そのほか様々な現場にいます。

 

 そうした方は、やはり何かが違います。 人に対する深い愛情は強さに変わるのです。(げんき)