その596)「食べていける方法」を考えつくまでは「養成」してはいけない。

 

 

僕にも 師匠と呼ぶ方がいます。

 

 

ただ、その方は、保育の業界の方でも、福祉の業界の方でもありませんが、

 

 

僕自身、こころから尊敬している経営者であり、「師」です。

 

 

 

 

その方が、ずっとずっと昔 僕に教えてくれたことがありました。

 

 

 

それは

 

 

「食べていけるかどうか わからないもので 人を養成してはだめだ」

 

 

という言葉です。

 

 

最初に その言葉を聞いたとき、

 

 

その方の温かさが 胸に突き刺さったことを覚えています。

 

 

 

 

 

僕も 今は 小さいながらも 「長」という立場にいます。

 

 

 

「長」という仕事につくとは 一体どういうことなのか

 

 

 

それは、「スタッフが食べていける状況を作り出すこと」

 

 

 

これが「自分の仕事である」という自覚を持つことです。

 

 

 

 

スタッフや関係者が「安心して暮らせる状況を作り出すこと」

 

 

 

これが 「仕事」になるのです。

 

 

 

だから、僕自身の一番重要な仕事は、「相談支援」を行うことではなく、

 

 

スタッフや関係者が「食べていける状況を作り出すこと」 なのです。

 

 

 

 

この部分は、とても重要な、一番大事な部分なのです。

 

 

 

 

 

よく メールやいろんな相談の中で、

 

 

「保育ソーシャルワーカーになれますか?どうやったらなれますか?」

 

 

と質問を受ける機会が、本当にたくさんあります。

 

 

 

その時に お答えしていることは、

 

 

「いつでもなれます。もちろん、来てくださいという現場もたくさんあるかと思います。」

 

 

「ただ、報酬はないかもしれないですが、それでもいいですか?」

 

 

 

そうお伝えすると、 やはり 皆さん 躊躇されます。

 

 

 

 

 

僕も 保育ソーシャルワーカーとしての活動は 最初は無報酬です。

 

 

そのような予算は 園にも行政にも 組まれていません。

 

 

 

でも、僕はそれでもいいと思って活動してきました。

 

 

もちろん、今は 職業として成立する「仕組み」を築きあげています。

 

 

 

 

そうしなければ スタッフや大切な仲間が困ってしまうからです。

 

 

 

 

 

「食べていけるかどうか」

 

 

そこに確実性や根拠がなければ「養成」はしない。

 

 

「養成する側が食べていける」ではありません。

 

もちろん「受講された方」がです。

 

 

 

「講座(ノウハウの提供)」と「養成」とは雲泥の差があるのです。

 

 

 

 

 

「養成」とは

 

「養う」「(生活が)成り立つ」です。

 

 

 

 

 

 

 

僕も 自分なりの方法で

 

 

本格的に パートナーの「養成」を始めたいと思います。(げんき)