その692)ソーシャルワーカーは「仮説」「検証」思考を常に持つことです。

 

 

 

「ソーシャルワーカーに必要な考え方を、1つだけ教えてください。」

 

 

昨日、お会いしたソーシャルワーカーの方から そんな質問を頂きました。

 

 

 

 

 

「必要な考え方は、沢山あるので 1つに絞ることは難しいですね。。。

 

 

でも、教科書や研修会などでは 話題になることが あまりない

 

 

とても重要な考え方なら ありますよ。」

 

 

 

 

そう、お答えしました。

 

 

 

 

それは、「仮説」「検証」思考 です。

 

 

 

 

おそらく、教科書にも あまり載っていないし、

 

ソーシャルワークの研修会などでも テーマとしてあがらないのではないか

 

そう思っています。

 

 

 

 

ただ、僕自身は、「これ」がなければやれない。

 

 

「これ」がなくて どうやってやっているんだろう。

 

 

 

そう思っているのが、この「仮説」「検証」思考です。

 

 

 

 

 

 

 

「こうやったら、もしかしたら、、こうなるかもしれない」

 

 

そうした「思いつき」や「ひらめき」を 

 

 

「仮説」に変えること。

 

 

そして、それを「テスト」すること。

 

 

これを何度も愚直に実行して、一定の結果が出るまで繰り返してみる。

 

 

 

これが「仮説」「検証」思考です。

 

 

 

 

 

 

 

「問題」が起こる前から、「相談」がある前から

 

「もし、こういう事が起こったら、まず 何をするだろうか?」

 

 

それを「問題」が起こる前から、「相談」がある前から考えることなど 

 

まず、 通常 そこまでは誰もやりません。

 

 

 

 

テレビのニュースで耳にした問題や

 

 

ふと 他の人の話の中で話題として出てきたトラブルや困難な問題

 

 

 

それを耳にしたら

 

 

「もし、こういうことが起こったら まず 何をするだろうか?」

 

 

 

それを 一瞬でもいいので 頭の中で考えておく のです。

 

 

 

 

 

そうすることで、頭の片隅に「対応方法」が残ります。

 

それを、実際に「問題」が発生した時に 「検証」するのです。

 

 

 

もちろん、1回でうまくいくことなど 稀です。

 

まずないかと思いますが、

 

 

それを何度もやってみることで、

 

「もし、〇〇すれば、こうなる」という結論に、徐々に近づいていきます。

 

 

 

 

この考え方を 常に持っておかなければ

 

難しい、本当に困難な問題が発生した時に、対応することは まずできません。

 

 

 

 

「ソーシャルワーク」とは、

 

 

「相談」にのって、「社会資源」につなげること。

 

 

と簡単に思われがちですが、、、

 

 

 

その裏には、「仮説」を立てて「検証」していき

 

そこから「フレームワーク」を作るという 考え方がベースにあり、

 

そこで 初めて「つなげる」という「実践」を行っているのです。

 

 

 

 

 

 

野球選手が、毎日素振りをするように

 

実は、見えないところで、しっかり準備しているのです。(げんき)