⑥ 危機介入理論・アプローチ

危機的な状況では、最初の数週間の介入が、その後のその人の人生を決めてしまう。


人々の危機的状況に効果的に介入するには、「迅速さ」と「積極性」が求められる。

「アウトリーチ」等も含め、すぐにその人のもとへ駆けつけ、その傍で その人が目の前で起きている現実を

認識できるように助ける。そして その人から表出される様々な否定的な感情を受止めながら「悲嘆作業」を行い、

苦痛を乗り越えた先に何があるのかの「見通し」をもたらす。

 

「悲嘆作業」

対象喪失(死別、離婚、左遷、解雇など)によって生じる悲哀や悲嘆を和らげて安定した心理状態を取り戻していく

心的過程(心理的な作業)のことをいう。

 


危機介入に関しては、より深く細かな内容があるのですが、ここでは 本当に簡単にまとめました。(げんき)

支援のプロセス

① 感情をオープンにする。

② 危機を自分自身が現実として感じられるよう助ける。

③ 今、それに対処できる力が残っているか確認する。

④ 社会的サポートを強化し、予後計画を立てる。

保育の現場でも使える視点

私たちには 何ができるのだろうか? 常に問いかけてみることが大切です。

危機介入とは 起こってから どう対応するかではなく、一度しっかりと考えておくことが大切なのです。(げんき)

「危機介入」

僕自身も何度か体験しました。「危機」というのは、事故や事件のような大きな出来事から、大事な人がなくなってしまったり、大きな病気をしたり、こどもの障がいが見つかったり、様々なものがあります。

 

ここで大切なのは、園の中だけでなく、こどもたちやその保護者、家族 、そして先生やその家族、たとえ誰であっても、こうした状況に遭遇したときに、自分たちには 何ができるのだろうと、一度 話し合ってみる機会を持つ事が大切なのです。 何かが起こってから 慌しく大混乱してしまうと、その後に さらなる「危機」をもたらします。

 

「理論」はともかく、「危機介入」は、園全体で考えておく重要な課題なのです。(げんき)