その445)「自信」というのは「磁石」のようなものなのです。



先日、とても一生懸命なお母さんが ご相談にいらっしゃいました。



「こどもが なかなか友達ができないんです。。。なんで、友達ができないの!!と


きつく伝えてしまって。。こどもなりには、 わかっているようですが。。」



こどもに きつく伝えてしまった自分自身も 責めていました。 


でも、お話される表情からは、わが子への愛情が とても伝わってきました。







保育所でも、幼稚園でも、小学校でも


なかなか、みずから友達に声をかけることができなくて、 一人でいる子。


おとなしくて、積極的に 仲間に入れない子 もいます。




そうすると、、大人は どうしても


「自分からあそぼっていいなさい。」

 

「仲間に入れてといいなさい。」



そうやって、仲間に入るように もっと積極的になるように 伝えてしまいます。



そのことは、決して 悪いことでは ありません。



ただ、、、


苦手な子にとっては、 とても つらいものです。




おとなしい子にとっては、やっぱり 「仲間に入れて」「あそぼう」というのは


難しいのです。 友達は欲しいけれど、 「一緒にあそぼ」っていえないのです。



大人でも きっと 同じです。


あまり人前で話しをするのが苦手な人に、 多くの人の前で話をしてといわれると


抵抗感を感じます。 それと似た 重たい気分になるのです。






僕は、おとなしい子、 特に 仲間に入れない子に 対応する場合




「こちらから、向こうに 行く」 という考え方ではなく、


「向こうが こちらに 来る」という 方向で サポートをしています。




向こうから 「一緒に あそぼ」や 「ねえねえ、いっしょに 帰ろう」


そうやって 誘ってもらうようにします。




では、向こうからこちらに来るようにするためには、 どうしたらよいか?





それは、「自信を持つこと」 です。




これは、家庭でも、保育所でも行なってもらうのですが、、


その子が 楽しいなあ、面白いなあ、と得意げにやっていることが あれば


その場面で、褒めて そして たっぷりと愛情を伝えます。



「上手にできるよね!!ほんとすごいね。 こんなにできる○○君、お母さん大好きよ」



そんな感じです。 



自分が大好きなことや得意なことを 褒められると 嬉しいものです。


そうやって 「自信」を育んでいくのです。





すると、、、


「人は 自信を持つと 人に見てもらいたくなる」のです。



それは、こどもでも大人でも 同じです。




自信を持てるものがあると 人に見てもらいたいのです。


スゴイと思って欲しいから 自分から 人に 近づいていくのです。



すると 今までの友達との距離が どんどん近づいていきます。





大人でも、少し髪型が自分の思いどおりに仕上がったり、似合う服がみつかったら


誰でもいいけど、人に見てもらいたくなります。それと同じです。






そして、他の子もそうです。



こどもは、「こども」に対して ものすごく 敏感です。



だから 相手が近づいてくると こちらも 近づいていくのです。


特に 今までと何か様子が変われば こちらから 近づいていきます。





こうやって 距離が縮まったとき



「○○くん、きょう いっしょに 帰ろう」


「うん、いいよ」



と なるのです。





おとなしい子も 自分から「友達になろう」は 言えないけれど


相手から 言ってくれると 嬉しいものです。


そうやって、友達との関係を作りながら 少しずつ 人間関係を学んでいくのです。






褒めて育てるとは、「自信」を持たせることです。



その「自信」が 自ら 他の子とコミュニケーションを取ろうとする



貴重な 「勇気のタネ」になるのです。 (げんき)






 友達ができないことをきつく言われると 「自信」をなくしてしまいます。

 友達よりも先に、まずは 「自信」を通して 自分と仲良くなることが大切です。(げんき)