その540)「受容的な態度」とはどんな感じなのですか?



「元気先生、受容的な態度という言葉をよく聞くのですが、実際に自分がうまく


できているかどうか、わかりません。自分の気持ちは、どんな感じになるのでしょうか?」



ソーシャルワーカーの勉強会の中でご質問を頂きました。




「受容的な態度」



これは、「ありのままの相手を受け止める、認めること」です。




相談支援の場では、今目の前にいる ご相談者の方の


思いを受け止めて、共感することが 大切です。




教科書的にいえば これが 答えになるかと思います。





ただ、セラピーの現場では もう一つステップアップした練習を行なっています。





誰かの話、ここでは相談者だけでなく、友達や家族でもいいことにします。




その方から 嫌な話や愚痴。人を批判する話が延々と続いたとします。




そこで、「受容的な態度が大切なんだ。」と思い、傾聴していったとしても、



なんだか、こちらの気持ちまで モヤモヤして嫌な思いになってくる、、、


なんだか こちらまで 重たくなってくる、、、でも顔は笑顔で聴いている、、




この状態は、NGとしています。




気持ち的には、「受容的な態度」ですが、身体や潜在意識が 「NO」と言っている、


「む~り~」と言っている。


これは、「受容的な態度」ではない としています。




あくまでも、これは 僕がセラピーをしたり、スタッフがセラピーをする場合なのですが。





どんなに重い話であっても、愚痴や陰口であっても


こちらに 重くのしかからない状態。こちらの気持ちは冷静な状態のまま


相手の思いを受け止められる状態。




これを『受容的な態度』としています。





僕のところにご相談にいらっしゃる方は、



コミュニケーションのトラブルとメンタル不調の問題を抱えています。




ご相談の内容は、とても重たいものばかりです。




そうしたご相談を 最低でも1日 2人。多いときには 8人から9人。


ほとんど毎日お受けしています。



それだけの数の面談を行なっていくと、バーンアウトする可能性は非常に高くなります。



だからこそ、自分たちの「受容」に関するトレーニングはしっかりと行なっているのです。






初めて、公開しますが、


最も最初に行なう「トレーニング」は、「自律訓練法」をベースにしています。



自分の身体の重たい感じ、温かい感じなどの感覚に注意を向け、その感覚の強さに


関わらず、そのまま受け入れるようにする練習。



これを 一番最初に行なっています。




「受容的な態度」のトレーニングは、 こころではなく、


最初は、「身体の感覚」に目を向けることです。






相手の気持ちを受け止めるためには、 



自分の気持ちを受け止められる状態を作らなければなりません。




自分の気持ちを受け止めるためには、



自分の身体の感覚を受け止めなければならないのです。(げんき)

 

 

 



 重たい相談をお受けして、こちらが嫌な気持ちになってしまっては、長く続けることはできません。

 セラピストは、まず最初に 自分に対して入念に「セラピー」を行なっているのです。(げんき)