その554)「する」ではなく、「教える」というスタンスを大切にする。

 

 

「保育現場でソーシャルワークをしたい。」

 

「保育現場でソーシャルワーカーとして活動したい。」

 

 

そうした希望を持っている方は、意外に多く いらっしゃいます。

 

 

 

今の子育て環境や社会情勢の中では、

 

保護者だけでなく、保育者にとっても 「福祉面での支援者」の存在は期待されています。

 

 

 

保育現場に、保育ソーシャルワーカーがいれば、

 

 

きっと、 保育者にとっても保護者にとっても、こどもたちにとっても

 

 

生活の中での安心感をもってもらえる。

 

 

僕も、そう思っています。

 

 

 

 

 

では、、どうやったら 保育ソーシャルワークという活動を保育現場の中に

 

うまく取り入れられるようになるか。 どうやったら 普及するのか。

 

 

 

そうした点を考えると

 

 

おのずと「今やらなければならないこと」が 目に見えてくるのです。

 

 

 

「今、やらなければならないこと」は、何か。

 

 

 

それは、「保育者にソーシャルワークの視点を教えること」です。

 

 

 

「ソーシャルワークをする」ではなく、

 

「ソーシャルワークを教える」というスタンスをとることです。

 

 

 

まずは、「教えること」が大切なのです。

 

 

 

 

ただ、、それは、ソーシャルワークの成り立ちや理論、考え方などの

 

ソーシャルワーカーが、社会福祉士や精神保健福祉士の資格を取るときに

 

勉強した内容を教えること、、、、ではない。

 

 

僕は そう考えています。

 

 

 

もし、保育者が新たに資格を取りたい、そう考えているのであれば

 

そうした勉強はやらなければなりませんが、、

 

保育現場に必要な「ソーシャルワーク」というのは また違うものなのです。

 

 

 

 

では、何を保育者に教えなければならないのか。

 

 

 

 

それは、「トライアングル」の視点 です。

 

 

 

保育者と保護者と「社会」

 

保育者とこどもと「社会」

 

保護者とこどもと「社会」 

 

 

この3つの関係で 保育や子育てを考えるという「視点」です。

 

 

 

僕も保育士なので、保育現場に入ると よくわかるのですが、、

 

 

そこにあるのは、「双方向」の視点です。

 

 

保育者とこども

 

保育者と保護者

 

保護者とこども   という視点 です。

 

 

 

この2つの関係だけを考えると  

 

何かしらの問題が発生した場合に、関係が破綻してしまうのです。

 

 

 

 

保育者と保護者の間にトラブルが生じた場合にも

 

保育者と保護者と「社会」という視点を持つことで、

 

保護者の抱えている「経済的な環境」「仕事の環境」「生活の環境」が想像できたならば

 

おのずと「対応」は変化してくるのです。

 

 

保護者とこどもの場合にも そこに「社会」という視点を加えることで、

 

表面化されていないニーズが見え、より多くの福祉的なサポートが考えられるかもしれません。

 

 

 

これは、保育者とこどもの場合にも 言えます。

 

まさに 気になる子の支援は、 保育者とこどもと「社会」という視点が必要なのです。

 

 

 

 

介護も含めて 福祉というサービスには、「社会」は切り離せないのです。

 

 

 

「社会」という視点を取り入れた「保育」

 

 

これが「保育現場のソーシャルワーク視点」なのです。(げんき)

 

 

 


 

  2者という関係は、「クローズ」な関係です。3者の「オープンな関係」にする。視点を広げることです。

子育てがクローズなものになると「虐待」などの問題も生まれます。広げるという視点がいるのです。(げんき)