その707)「大きい」方を見るのではなく、「小さい」方を見るのが、こどもの見方。

 

 

 

昨日は「こどもたちの支援」についてお話させて頂く機会がありました。

 

 

 

「こどもを見る」

 

 

 

「こどもを見る目」

 

 

 

そのことについて、質問をいただきました。

 

 

 

 

「こどもたちを見るときに、一番大事な 見る点というのは ありますか?」

 

 

 

というご質問です。

 

 

 

 

 

こどもたちを見るといっても、様々な場面があります。

 

 

学校、保育所、幼稚園、支援センター、遊び場、家の中など 場所の違い、

 

 

40人。10人。3人。2人。1人 という、人数の違い。

 

 

月齢も学年も違います。

 

 

 

そのため、「これを見る」というのを、絞り込むのは難しいのですが、、、

 

 

 

1つだけ、、、

 

 

「意識しておく目」というのは、あります。

 

 

 

 

それは、「大きい方」を見るのではなく、「小さい方」を見る。

 

 

ということです。

 

 

 

 

これは、こどもたちの体格とか、年上・年下ということではないですよ(笑)。

 

 

 

「全体」ではなく、「細部」を見る。

 

 

 

「大きな動き」ではなく、「小さな動き」に目をやる。

 

 

ということです。

 

 

 

 

その理由は、「小さい方に特徴が出る」 からです。

 

 

 

 

 

 

こどもの全体の動きというものに出る「特徴」は、変化します。

 

 

環境や気分、状況によって、変化して変わることがあります。

 

 

 

でも、「小さな動き」

 

 

 

指の動きや目線の動き、首の動かし方、左手の使い方、唇の動かした方など、

 

 

 

そうした「小さな動き」というのは、変化せずに、保ちやすいのです。

 

気分や環境の影響を受けにくく、その「特徴」は、保たれているのです。

 

 

 

 

 

「大きな動き」ではなく、「小さな動き」に「目」を向ける。

 

「大きな方」ではなく、「小さな方」に「目」を向ける。

 

 

 

このことを大切にしています。

 

 

 

 

 

なぜ、そうした「小さな動き」に「目」を向けるのか?

 

 

それは、「不安」が起こった時に、

 

その「小さな部分」に 最初に変化が現れるからです。

 

 

 

 

登園しぶりや、登校しぶり、

 

生活環境からくる、精神的なストレス度合いを 

 

 

その「小さな部分」から見つけているのです。

 

 

 

 

変化せずに、保ちやすい「小さな動き」に変化があるということは、

 

 

こころの中では、「大きな不安」や「変化」が発生している。

 

 

そう読み取ることができるのです。

 

 

 

 

一見、周囲には気づかないことであっても、

 

 

微妙な「変化」というのは、そうした「小さな動き」に現れます。

 

 

 

 

そうした「小さな変化」に、保護者は なんとなく気づきます。

 

 

 

その「保護者の気づき」に「気付けるか」どうか。

 

 

実は、そこが「保護者からの信頼」につながるのです。

 

 

 

 

 

「気づき」を保護者と共有できれば、ほとんどのことは解決に向かうのです。(げんき)