その930)本当に「共感する」と「感情」が動かないのです。

 

 

対面での相談の場では、相手に「共感する」ことがあります。

 

というよりも、「共感する」ことが 必要なのですが。。。

 

 

 

みなさんも 相談を行った時や誰かの話を聞いた時に、そうした経験はありませんか?

 

きっと みんな 「ある。ある!」  そう答えてくれるかと思います。

 

 

 

では、相手に「共感」した時、あなたの感情は動きましたか?

 

 

 

もし、、そこで「感情」が動いたとしたら、

 

それは 本当の「共感」とは少し異なるもの かもしれません。

 

 

 

それは「同情」になります。

 

「同じ感情になった状態」 です。

 

 

 

 

もちろん、悲しい話や辛い話を聴いた時に、こちらも グッと胸が痛くなることはあります。

 

そして、聴く側も「自分の経験」を思い出し、そして その時の気持ちになってしまう。

 

だから、相手と同じ感情を味わってしまう。

 

 

それは、誰にでもあります。「同情する」ことは決して悪いことではありません。

 

もちろん、僕だってあります。

 

 

 

 

ただ、、みなさんにお伝えしたいのは、「本当の意味での共感」 です。

 

 

 

「本当の意味で共感する」と、ほとんど「感情」は動きません。

 

もし、動いたとすれば、それは とても「前向きなポジティブな感情」のみです。

 

 

 

「感情が動かない」のは、相手が「本来持っている能力」を直観的に感じたからです。

 

 

こんな状況でも 自分をしっかり保つことができているんだ、凄いな。

 

というような どちらかというと「敬意」や「尊敬」に近いものです。

 

 

「前向きなポジティブな感情」も 同じです。

 

その人の内側にある強さを感じて、自分自身もプラス(+)の影響を与えらえた状態です。

 

どちらにしても 相手から 自分自身が力をもらっているのです。

 

 

 

もちろん、それは 前向きな楽しい話ばかりではなく、辛い経験のお話の中からも

 

自分自身が、前向きな力を頂いたのであれば、それは「共感」になるのです。

 

 

 

「本来人間が持っている本当の強さを感じる瞬間。」 それが「共感」です。

 

 

 

 

「共感」であれ、「同情」であれ、相手から 影響を受けていることは事実です。

 

 

相談が終わった後で、あなた自身が、プラス(+)の影響をたくさん受けているのであれば

 

その面談では、「共感」がたくさんあったという「証」です。

 

 

 

 

「相談支援」の場では、 残念ながら、、、

 

あなたが 『プラス(+)の影響を受けた時だけ』しか、

 

相手に、『プラス(+)の影響』は与えていないのです。(げんき)